
フォレスターの歴史は、1997年2月から始まりました。
あれから、20年が過ぎ、フルモデルチェンジを繰り返し、5代目のフォレスターが誕生しています。
5代目のフォレスターは2.5リッターエンジン搭載”ツーリング””プレミアム””X-BREAK”の3グレードとハイブリッドの「e-BOXER]を搭載した”アドバンス”の4グレードに分かれています。
これまで、2.0リッターエンジンもしくは2.0リッターターボエンジンを搭載したモデルばかりでしたが、ここにきて2.5リッターそしてハイブリットに変わりました。
今回は、大きく変わったエンジンに関係する、フォレスターのエンジンオイルについて徹底調査いたします。
目次
オイル交換しないとエンジンに不調が起きるのはなぜ?

出典:https://www.subaru.jp/accessory/engine_oil/
そもそも、エンジンオイルはなぜ交換が必要なのか考えたことはありますか?
エンジンオイルの役割は、オイルパンという部分に入っています。
エンジンが動き始めると、オイルパンからエンジン内へと向かい、大きく分けて5つの場所でその役割を果たしています。
5つの場所でどのような役割を果たしているか簡単に見ていきます。
役目を知れば、なぜエンジンオイルを交換しないとエンジンが不調になるかわかります。
潤滑の役目
皆さんが、一番しっくりくるオイルの役目ではないでしょうか。
エンジン内は、金属パーツで埋め尽くされ、金属パーツがそれぞれの役目で動いています。
その動きを滑らかに動くように助けているのがエンジンオイルです。
例えば、自転車のチェーンが錆びて動きが悪くなった時に油をさして、動きを戻したという経験があると思いますが、まさしくその通りです。
エンジン内ではクランクシャフトやカムシャフトが激しく動き続けていますが、そのようなパーツにはエンジンオイルは欠かせません。
冷却の役目
クランクシャフトやカムシャフトが激しく動き続けていると、熱を持ちますが、その熱を冷却するのにもエンジンオイルが役に立っています。
同じエンジンオイルを使い続け、交換または補充しなければエンジンオイルは減り続けます。
エンジンオイルが一定量を下回ると、エンジン内の部品が焼き付いて動かなくなってしまいます。
洗浄の役目
エンジンオイルがエンジン内を循環することで、金属が擦れあい金属くずが発生します。
その金属くずを洗い流すのもエンジンオイルの役目になります。
この金属くずは、フィルター部分を通りフィルターで取り除かれエンジンオイルだけが、エンジンまたはオイルパンへと戻っていきます。
このオイルフィルターも定期的な交換が必要です。
防錆の役目
字を見てわかると思いますが錆びを防ぎます。
錆びは金属にとって悪影響しか及ぼしませんので、錆びを防ぐことはとても大事なことです。
密封の役目
密封と言われてもあまりピンとこないと思いますが、エンジン内ではピストン運動がクランクシャフトの力を借りて何度も繰り返されています。
そのピストンがエンジンの力を作っています。
そのピストン部分には若干の隙間があります。
カツカツになっていたらスムーズに動きません。
そのわずかな隙間にオイルが付着することでピストン内を密封しスムーズに動かしています。
オイルには粘度の数値が書いてありますが、その粘度があるからこそ、ピストン内に粘着し密封しているのです。
エンジンオイルを交換せずに、使い続けていると粘度がなくなり密封できずエンジンに悪影響を起こしてしまいます。
新型フォレスターのエンジンオイル量と粘度

出典:https://www.subaru.jp/forester/forester/driving/2.5engine.html
これまで2.0リッターだったフォレスターですが、2.5リッターエンジンのエンジンオイル量と、粘度の数値はどのように変わったのでしょうか。
エンジンオイル量
オイル | オイル+フィルター | |
5代目フォレスター | 4.0ℓ | 4.2ℓ |
4代目フォレスター | 4.6ℓ~4.9ℓ | 4.8ℓ~5.1ℓ |
5代目フォレスターの方がオイル量が少なくて済むことがわかりました。
では、それぞれの純正オイル粘度を見ていきます。
エンジン | 純正粘度 | |
5代目フォレスター | FB25C | 0W-20 |
4代目フォレスター | FA20(TURBO) | 5W-30 |
4代目フォレスター | FB20A | 0W-20 |
以上のようになっています。
ここで、オイルの粘度の数値、例えばエンジンFA20(TURBO)の5W-30の数値の意味はご存知ですか?
エンジンオイルの粘度の数値の意味
まず、WですがこちらはWinterの頭文字を取っています。
理由は、低温で固まりにくい数字を表しており、数字が少ないほど低温で固まりにくい性質を持っています。
そして次の二桁の数値は、100度の時の粘度を表しています。
では、それぞれの数値がエンジンにどのような影響を与えるか説明していきます。
まず、最初の数値ですが、0Wは零下35度、5Wは零下30度、10Wは零下25まで使用できるという意味を持ちます。
数字の低い方がエンジン始動時負荷を抑えてくれるとともに燃費も向上します。
次の100度の時の粘度を表す数値ですが、大排気量のターボ車や、高回転まで回る高性能エンジンの場合、エンジン内の温度は上がるので、高温でも粘りのあるオイルが良いです。
ということは、数値が高い方が良いことがわかります。
結果、小排気量のエンジンには最初の数値が少ないオイル、馬力のあるエンジンには後ろの二桁の数字が多い方が良いということになります。
オイル交換時期

出典:https://www.subaru.jp/forester/forester/safety/safety2_1.html
カー用品店やガソリンスタンドで、エンジンオイルの交換時期を5,000㎞もしくは6ヶ月と記載されている場面を何度か見たことがあると思いますが、車の説明書にはそのようなことは書いてありません。
一般的に、オイル交換の時期は次のように記載されています。
交換時期(距離) | 交換時期(期間) | |
ガソリン車 | 15,000㎞ | 1年 |
軽自動車(ガソリン車) | 15,000㎞ | 1年 |
ガソリンターボ車 | 5,000㎞ | 6ヶ月 |
軽自動車(ターボ車) | 5,000㎞ | 6ヶ月 |
ディーゼル車
ディーゼル(ターボ車) |
10,000㎞0 | 1年 |
車の説明書を見ていただければわかりますが、オイル交換の推奨時期が記載されています。
しかし、車の使用方法がシビアな場合、少し早めの交換をお勧めします。
例えば、走行距離が多い場合や、悪路走行、坂道の走行などエンジンを酷使する場合などです。
フォレスターの場合、悪路走行が当てはまるかもしれません。
頻繁に悪路走行をする方は早めのオイル交換を心がけましょう。
しかし、現在5,000㎞もしくは6ヶ月で交換している方は、今の目安で大丈夫です。
新型フォレスターのエンジンオイル交換費用

出典:https://www.subaru.jp/forester/forester/design/exterior.html
新型フォレスターのエンジンオイル交換費用はどれくらいになるのか調べてみました。
スバルが推奨する純正オイルの価格をもとに計算していきますが、交換工賃は含まれていませんので、ご注意ください。
エンジンオイル種類 | 0W-25AK108(4L) | 0W-20 SNAK112(4L) | P-Pro 0W-20 AK037(20L) |
価格(4.0ℓ) | 4,540円 | 3,400円 | 4,000円 |
上記の価格は、インターネットで購入した場合の価格で、もちろん工賃は含まれていません。
一般的に、ディーラーでフォレスターのオイル交換をした場合、価格はおおよそ6,000円ほどです。
しかし、地域やディーラーがどのようなエンジンオイルを準備しているかで価格が変わってくるので注意が必要です。
スバルフォレスターのオイルのまとめ
今回は、エンジンオイルについて調査してみました。
排気量が、2.0リッターから2.5リッターに上がったので、オイル量が増えたのかなとも思ったのですが、そうではないようです。
また、この度の新型フォレスターのエンジンにはターボ車はありませんので、オイル交換時期は、15,000㎞もしくは1年で良いようです。
オイル交換も熟知しました。
次はどんなフォレスターを勉強しますか?