
ミドルサイズSUVとして人気のスバル・フォレスターがモデルチェンジされますね。
先行受注が開始された2018年5月から1ヶ月で、4000台を受注したのをみると、なかなか注目度は高いようです。
海外市場でも支持され好評だった先代モデルのキーコンセプトを受け継ぎつつも、パワーアップを図ってきた新型フォレスター。
このページでは、スバル・フォレスター新旧モデルの違いをチェックしてみました。
後半では、歴代フォレスターの簡単な紹介もしています。
目次
【スバル・フォレスター】現行(新型)と先代(旧型)のモデル比較

出典:https://www.subaru.jp
グレード・価格・装備の比較
まずは、気になるグレード構成や価格についてチェックしてみましょう。
新型フォレスターの価格
【2.5Lガソリンモデル(2018年7月発売)】
・ツーリング(Touring)…280万8000円
・プレミアム(Premium)…302万4000円
・X-ブレイク(X-BREAK)…291万6000円
【2.0Lハイブリッドモデル(2018年9月発売)】
・アドバンス(Advance)…309万9600円
先代フォレスターの価格
【2.0Lガソリンモデル(2017年4月発売)】
・2.0i アイサイト…241万9000円
・2.0i-L(MT)…258万1000円
・2.0i-L アイサイト…268万9000円
・2.0 X-ブレイク…275万4000円
・2.0 S リミテッド…289万4000円
【2.0Lガソリンターボモデル(2017年4月発売)】
・2.0XT アイサイト…312万9000円
先代までの2.0Lガソリンターボの「XTの」にかわり登場したのは、スバル伝統の水平対向エンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステム「e-BOXER」を搭載した「アドバンス」。
「アドバンス」には、顔認証システム「ドライバーモニタリングシステム」が搭載。
「ドライバーモニタリングシステム」はドライバーの表情を認識して居眠りやわき見運転時に警告をするといいます。
iPhoneXみたいな感じでしょうかね。

出典:https://www.subaru.jp
ガソリンモデルは、2.0Lから2.5Lエンジンに排気量がアップされ、価格帯も1ランク上がっています。
しかし、スバル独自の安全装備アイサイト(ver.3)や、歩行者エアバックが全車標準装備となっていますので、価格的にはかなり抑えられている印象がします。
このあたりの安全装備の充実は嬉しいですね。
冬に嬉しい後部座席のヒートシーターも全車標準装備となっています。

出典:https://www.subaru.jp
今回のモデルチェンジにともない、MT(マニュアル・トランスミッション)の設定はなくなっています。
先代モデルに引き続き、現代のミドルサイズSUVクラスで人気となっているFF(前輪駆動)モデルの設定はなく、AWD(4輪駆動)のみとなっていて、スバルの意地を感じます。
また新プラットフォームSGPが採用され、走行性能は大幅にアップ、サスペンションも改良され、よりよいハンドリングを実現。
走りもパワーアップ。
さらに先代フォレスターでも好評だったスバル伝統のAWDの走破性を制御する「X-MODE」もパワーアップ。
従来の1モードから、「スノー&ダート」「ディープスノー&マッド」の2モードが選択できるようになっています。
ボディサイズ・取りまわしの比較
新型フォレスターのボディサイズ
・全長4625
・全幅1815
・全高1715-1730mm
・ホイールベース…2670mm
・最低地上高…220mm
・最小回転半径…5.4m
先代フォレスターボディサイズ
・全長4595-4610
・全幅1795
・全高1725-1735mm
・ホイールベース…2640mm
・最低地上高…220mm
・最小回転半径…5.3m
ボディサイズは、若干大きくなったものの大きな変化ではありません。
しかしプラットフォームが先代のSJ系から、現行のインプレッサと同じSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)に変更。
ホイールベースが30mm伸びたことにより、ゆったりとした室内スペースを確保。
後部座席の足元スペースやラゲッジスペースの大きさを実現しています。
最小回転半径も若干のプラスに抑えられているので、新型フォレスターも取りまわしには問題ない、扱いやすいモデルに仕上がっています。
内装・ラゲッジスペースの比較
新型フォレスターの室内サイズ
・室内長…2110mm
・室内幅…1545mm
・室内高…1270mm
・荷室高…884mm
・開口部最大幅…1300mm
・荷室フロア長…908mm
・荷室フロア幅…1100mm
・積載容量…520L(「アドバンス」は509L)
先代フォレスターの室内サイズ
・室内長…2095mm
・室内幅…1540mm
・室内高…1280mm
・荷室高…884mm
・開口部最大幅…1166mm
・荷室フロア長…873mm
・荷室フロア幅…1073mm
・積載容量…505L
新型フォレスターのインテリアは、相変わらずシンプルながら、先代モデルとくらべるとさすがに質感は全体的にアップしています。
特筆すべきは、新プラットフォームによる後部座席の居住性のアップと、ラゲッジスペースの拡大。
ファミリー層やアウトドア好きには心強いですね。
またリヤゲートの開口部が大幅に大きくなり、荷物の出し入れがしやすいように改良されています。
燃費の比較
新型フォレスターの燃費
【JC08モード燃費】
・2.5Lガソリンエンジンモデル…14.6km
・2.0Lハイブリッドエンジンモデル…18.6km
【WLTCモード総合燃費】
・2.5Lエンジン搭載車
WLTC総合:13.2km/L
市街地モード:9.6km/L
郊外モード:14.6km/L
高速道路モード:16.4km/L
・2.0Lマイルドハイブリッド車
WLTC総合:14.0km/L
市街地モード:11.2km/L
郊外モード:14.2km/L
高速道路モード:16.0km/L
先代フォレスターの燃費
【JC08モード燃費】
・2.0Lガソリンモデル…16.0km/L
・2.0Lガソリンモデル(MT)…13.4km/L
・2.0Lガソリンターボモデル…13.2km/L
ガソリンモデルの排気量が2.0リットルから2.5リットルへ変更し、JC08モードカタログ値ではすこし数値を落としてしまいました。
しかし、先代モデルの実燃費は平均13.4km/L(市街地:11.0km/L・高速道路:16.7km/L)
新型フォレスターの実用燃費に近いといわれるWLTCモード燃費をみると、先代と同じレベルに落ち着く可能性もありです。
【スバル・フォレスター】歴代年式の特徴を簡単に比較
さて、この新型フォレスター発売タイミングで、これまでの歴代フォレスターを振り返ってみましょう。
初代(SF系)フォレスター【1997年2月~】
1995年の東京モーターショーにコンセプトカー「スバル・ストリーガ」として出典され、好評を得て1997年に発売開始。
ステーションワゴンとSUVを組み合わせたスタイルは、現在のクロスオーバーSUVのルーツになっていると言われています。
悪路の走破性と積載性の高さから、測量などのビジネスユーザーにも愛用されました。
2代目(SG系)フォレスター【2002年2月~】
初代のコンセプトはそのままに、アウトドアメーカーとコラボした「L.L.BEAN EDITION」や、オンロード性能を高めた「STi Version」などの特徴的なモデルも追加。
趣向の幅が広いユーザーにもマッチしたラインナップが人気を呼びました。
3代目(SH系)フォレスター【2007年12月~】
大きな路線変更をはかり、初代・2代目などの持っていたオンロード重視の設定を排除し、SUVとしての立ち位置が強くなった3代目フォレスター。
ボディサイズが大きくなり、これまでのデメリットだった後部座席の居住性も改良されています。
しかし、これまでのモデルのファンも根強く、大きくなったボディが賛否を呼びました。
4代目(SJ系)フォレスター【2012年11月~】
先代のコンセプトを引き継ぎつつも、さらにSUVとして洗練された4代目フォレスター。
スバル独自の安全支援装置「アイサイト」や新開発のAWD制御システム「X-MODE」などの先進技術を積極的に取り入れ、次世代のSUVとしてクラスを引っ張ったモデルです。
とくに安全性能に力をいれたパッケージに力を入れていたイメージがあるモデルだと思います。
5代目(SK系)フォレスター【2018年7月~】
フォレスター初のハイブリッドエンジンの導入、ガソリンエンジンの排気量アップ、安全支援装置「アイサイト」の全車標準装備と、車格を1段あげた印象の5代目フォレスター。
スバルのSUVとして、さらにコンパクトな「XV」の人気も好調のため、立ち位置もすこし変えてきたのでしょう。
コストパフォーマンスの高さも光ります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
全面的にパワーアップしてきた新型フォレスター。
燃費以外は、モデルチェンジによるデメリットは無いように感じました。
とにかく安全装備のパワーアップが好印象ですね。