
フォレスターのオーナーになりたいが、維持費はどれくらいかかるのでしょうか。
そのような疑問を持ち、フォレスターの購入時の諸費用並びに1年間の維持にかかる諸費用をレポートします。
これを読めば、
- フォレスターのエコカー減税(自動車所得税・自動車重量税)
- フォレスターの自動車税「グリーン化特例」
- フォレスターの1年間の諸費用
が、よくわかります。
これを読めば、あなたもフォレスターのオーナーになれるかもしれません。
目次
まず、スバル・フォレスターとはどのような車か

https://clicccar.com/2012/11/11/204338/
スバルから発売されている人気SUVフォレスター。
初登場したのは1997年だが、それ以前に、インプレッサの特別仕様車として登場した『インプレッサ グラベルEX』が前モデルとなり、フォレスターはインプレッサの魂を引き継いでいます。
さらに、新型ではまだ登場していませんが、かつてはスバルの高性能かつ人気のSTIバージョンもあり、悪路での走行を可能にしながら、スバル独自の低重心で高出力を実現するエンジンはかなりの人気を集めました。
スバルが誇る水平対向エンジンと四輪駆動を高水準で組み合わせている『シンメトリカルAWD』を標準装備しているところも魅力です。
このように、高い水準でスバルの良さを実現しているSUVだからこそ、人気を集めています。
さらにSUVでありながら、街中でもキビキビした走りで、高速性能も難なくこなす。
オールマイティーな走りも人気の理由です。
スバル・フォレスターのグレードは4つに分かれ、「ツーリング(Touring)」「プレミアム(Premium)」「X-ブレイク(X-BREAK)」「アドバンス(Advance)」となります。
では、この中で、エコカー減税の対象となるグレードはどれでしょうか?
【スバル・フォレスター】はエコカー減税の対象であるのは、アドバンス(Advance)のみ

https://www.subaru.jp/forester/forester/design/exterior.html
新型のスバル・フォレスターはすべてのグレードがエコカー減税の対象となるわけではありません。
まず、エコカー減税とは、エコカー減税の定める、環境性能をクリアした車に対して「自動車所得税」「自動車重量税」「自動車税」の金額を減税してくれる優遇制度になります。
フォレスターのグレードの中で、エコカー減税の対象となるのは「アドバンス(Advance)」のみとなります。
他の、「ツーリング(Touring)」「プレミアム(Premium)」「X-ブレイク(X-BREAK)」の3グレードは残念ながらエコカー減税の対象外です。
エコカー減税対象外となったグレードは、2.5ℓのエンジンを搭載していますが、アドバンス(Advance)は、2.0ℓエンジンとモーターを組み合わせたスバルが誇る「e-BOXER」を搭載しています。
そのおかげで、エコカー減税の恩恵を受けることができます。
アドバンス(Advance)のエコカー減税の具体的金額

https://www.subaru.jp/forester/forester/design/exterior.html
スバル・フォレスターAdvanceのエコカー減税の「自動車所得税」「自動車重量税」の具体的な減税金額を見ていきます。
自動車所得税とは、自動車を購入したとき、譲り受けた時に課せられる税金のことをいい、乗用車の場合、原則的に取得金額の3%になります。
自動車重量税とは、自家用乗用車の場合、0.5トンごとに税額が変わり、1年ごとに課せられる税金ですが、支払いは新規登録時または車検時に車検証の有効期限に合わせてまとめて支払う税金になります。
上記2つの税金は、車両重量で減税率が変わってきます。
自動車重量 | 自動車所得税減税率 | 自動車重量税減税率 |
1,660㎏未満 | 40% | 50% |
1,660㎏以上 | 60% | 75% |
以上のような減税率となっています。
スバル・フォレスターAdvanceは1,660㎏未満ですが、メーカーオプションを装着すると1,660㎏以上となりますので、二つの金額を見ていきます。
自動車重量 | 自動車所得税減税率 | 自動車重量税減税率 |
Advance1,660㎏未満 | 31,000円減税 | 15,000円減税 |
Advanceメーカーオプション装着1,660㎏以上 | 48,100円減税 | 22,500円減税 |
スバル・フォレスターAdvanceでは以上のような恩恵を受けることができます。
スバル・フォレスターの自動車税はどうなる?
自動車税とは、毎年4月1日の時点で車検証に登録してある所有者に対して課せられる税金です。
自動車税は用途や排気量で金額が変わってきます。
自動車税が減税されることは「グリーン化特例」といい、対象となる車の条件は、排出ガスおよび、燃費性能に優れた自動車を対象としています。
意外と知られていないのが、車購入時にも自動車税は支払っています。
金額は月割りで計算され、自動車税額が決まっています。
この、グリーン化特例は、新車購入時の自動車税には適用されず、適用されるのは、翌年度に適用されます。
グリーン化特例が適用されるのはアドバンスのみ
最初にも記しましたが、エコカー減税が適用されるのはAdvanceのみとなります。
減税になる前のフォレスターの自動車税はいくらかというと
スバル・フォレスターAdvance排気量2,000㏄:39,500円
スバル・フォレスターAdvance以外の車種の排気量2,500㏄:45,000円
実際に減税される金額は、19,500円(減税)となりますので、自動車税は20,000円となります。
新車購入時と購入後1年間の諸費用
さて、エコカー減税の金額がわかったところで、その他の購入時の諸費用、そして、購入後1年間の諸費用を調べてみましょう。
購入時諸費用
Advanceと以外の2.5ℓの3グレードの諸費用を見ていきます。
諸費用 | Advance | Advance以外 |
自賠責保険 | 36,780円 | 36,780円 |
自動車重量税 | 15,000円 | 49,200円 |
自動車取得税 | 46,400円 | 75,600円 |
自動車税 | 19,700円 | 22,500円 |
登録諸費用 | 45,740円 | 45,740円 |
リサイクル費用 | 10,910円 | 10,910円 |
合計 |
174,530円 |
240,730円 |
次に、購入後に掛かる費用にはどのようなものがあるのでしょうか?
考えられる費用は
- ガソリン代
- オイル交換
- 自動車税
- 任意保険
以上を、予想で計算してみると
諸費用 | Advance | Advance以外 |
ガソリン代(年間1万キロ走行) | AdvanceのWLTCモード
14.0㎞/L、レギュラーガソリン146円/1Lで計算 年間104,286円 |
Advance以外のWLTCモード
13.2㎞/L、レギュラーガソリン146円/1Lで計算 年間110,606円 |
オイル交換(年2回交換) | 10,000円 | 10,000円 |
自動車税 | 20,000円 | 45,000円 |
任意保険(40代車両保険あり) | 65,000円 | 65,000円 |
合計 | 199,286円 | 230,606円 |
以上のような予想ができます。
両方の価格を足してみると
スバル・フォレスターAdvanceの費用:174,530円+199,286円=373,816円
スバル・フォレスターAdvance以外の費用:240,730円+230,606円=471,336円
以上のような差となりました。
4グレードのメーカー希望小売価格をプラスするとどうなるでしょうか?
Advance | Touring | Premium | X-BREAK | |
車両本体(税込) | 3,099,600円 | 2,808,000円 | 3,024,000円 | 2,916,000円 |
購入時諸費用 | 174,530円 | 240,730円 | 240,730円 | 240,730円 |
購入後1年間諸費用 | 199,286円 | 230,606円 | 230,606円 | 230,606円 |
合計 | 3,473,416円 | 3,279,336円 | 3,495,336円 | 3,387,336円 |
ここから、車両値引きやオプションの選び方、免許証の色などで任意保険の金額が変わったりと、金額が変わるところも多いかもしれませんが、購入後1年間を見ると、価格はそれほどかわりません。
フォレスター『2.0L DOHC直噴+モーター』と『2.5L DOHC直噴』どっちが良い?

https://www.subaru.jp/forester/forester/special/photo.html
価格ではなく、車としてどちらが良いのでしょうか?
人それぞれ感覚や価値感は違いますが、私の見解は、2.0 DOHC直噴+モーターが良いと判断します。
なぜかというと、スバルといえばターボ車のイメージが強いからです。
先代のエンジンは2.0Lターボでした。
スペックは280ps/5700rpm、350Nm/5600rpmで今回のフォレスター2.5Lのスペックは184PS/5800rpm、239N・m/4400rpmとなっており、自動車税の維持費は上がるが、パワーは先代に劣ってしまうこととなります。
新しいフォレスターは排気量が上がったとはいえ、ターボ車のブーストがかかった時の加速感は車好きにはたまりません。
ターボじゃなくなったフォレスター・・
ならば、2.0 DOHC直噴+モーターのほうが良いのではないかと思えてきます。
モーターならではなスムーズな加速と、街中でも乗りやすい俊敏性、そして燃費も良い。
2.0 DOHC直噴+モーターのスペックは145ps/6000rpm、188Nm/4000rpmと数字上では劣りますが、これにモーターが加わり、乗り比べてみてもその違いに気づく人がいるのだろうかという気さがします。
限りなくパワーにこだわれば、2.5L DOHC直噴でもいいですが、私は2.0 DOHC直噴+モーターです。(ターボが登場したらまた考えます)
スバル・フォレスターのエコカー減税はあるの?ないの!? まとめ
いかがでしたか?
スバル・フォレスターのエコカー減税と購入時の諸費用並びに、購入後1年間の諸費用をレポートしてみました。
購入1年後までを見ると4グレードはほとんど価格は変わりません。
それだけAdvanceがエコカー減税の恩恵を受けていることがわかります。
長い目で見ると、自動車税と燃費だけ見てもAdvanceのほうが良いです。
2.5Lも良いのですが・・ターボではないというところが、私は残念です。
あなたは、2.0L DOHC直噴+モーターですか?
それとも2.5L DOHC直噴ですか?
しかし、どちらも面白いSUVに違いはありません。