
7月に2.5リッターエンジンのツーリング・プレミアム・X-BREAKが発売され、9月14日にハイブリットシステム「e-BOXER」搭載のアドバンスが発売され、全モデルが揃いました。
今回、注目したのは、フォレスターの運転のしやすさ、スバルの安全性能のX-MODEの中に含まれる機能の、横滑り防止装置とアイサイト中に含まれる機能の、自動ブレーキです。
フォレスターは運転がしやすいSUVなのか。
自動ブレーキは必要な機能か。
横滑り防止装置は、本当に運転時に機能するのか。
新たなフォレスターの魅力と車の新しい知識が見つかるかもしれません!
目次
フォレスターの運転のしやすさに注目!

出典:https://www.subaru.jp/forester/forester/driving/platform.html
最近、人気を集めるSUV。
SUVは「Sport Utility Vehicle(スポーツユーティリティビークル)」を略した言葉になり、日本語で直訳すると「多目的スポーツ車」と訳されます。
悪路も、街乗りも軽快にこなすSUVは、どのような場面でも活躍するので人気があるのもうなずけます。
しかし、購入にあたって気になるのが「運転のしやすさ」です。
特に女性の方は、どうしても、ボディーががっしりしている分、「ボディーの大きさ」「小回りは?」「運転席からの景色は?」などなど心配になるのではないでしょうか?
私が思う、運転のしやすさポイントを解説していきます。
まずは小回り!
フォレスターはどれだけ小さく回ることができるのでしょうか?
その目安は、カタログにも記載されている「最小回転半径」が参考となります。
新型フォレスターの数値は5.4mです。
ライバル車は調査してみると
マツダ CX-5:5.5m
日産 エクストレイル:5.6m
最小回転半径で見るとフォレスターは優秀です。
ボディーサイズは?

出典:https://www.subaru.jp/forester/forester/design/exterior.html
ボディーサイズを見てみましょう。
フォレスター | CX-5 | エクストレイル | |
全長 | 4,625㎜ | 4,545㎜ | 4,590㎜ |
全幅 | 1,815㎜ | 1,840㎜ | 1,785㎜ |
全高 | 1,715㎜ | 1,690㎜ | 1,685㎜ |
全長の長さはフォレスターが一番長いのに驚きです。
一番長いのに、最小回転半径で一番少ない数字を出しているところは、スバルの努力が伺えます。
すべてのSUVに言えますが、SUVは全高が高い分、視点も高くなりますので他の車種と比べると運転がしやすい方になります。
また、新型フォレスターはガラスエリアがとても広く、開放感を感じるほどです。
理由は、スバルは安全性に強いこだわりを持っていますので、ピラー形状やドアミラーの位置など最適化を図りながら、できる限り死角を減らされています。
それに加え、前方の見切りも良く、車の最先端が見えるため、狭い路地でも安心して運転ができます。
車庫入れや、バック時も広い視野を確保されているので、運転はしやすくなっています。
スバルフォレスターの横滑り防止装置に注目!
まずは、横滑り防止装置を調査していきますが、横滑り防止装置を含む、X-MODEとはどのようなものなのかを見ていきましょう。
X-MODEとは

出典:https://www.subaru.jp/forester/forester/design/exterior.html
X-MODEとは、雪道や山道など、発進時にタイヤが空回りするような状況の時に、X-MODEのスイッチをONにしておけば、アクセルに合わせて、X-MODEが発動します。
エンジン・トランスミッション・AWD・VDC(横滑り防止装置)を総合的に判断し、最適な駆動力を実現させ、運転をアシストしてくれます。
フォレスターには、2012年のフルモデルチェンジ時に初搭載されました。
最初の頃は、「SNOW」「DIRT」の二つのモードで滑りやすい路面に対応してきましたが、現在ではさらに「DEEP SNOW」「MUD」の二つのモードが加わり、悪路でタイヤが埋まってしまうような場面も難なく乗り越え頼もしくなっています。
横滑り防止装置(VDC)とは
横滑り防止装置は、スバルだけではなく、日本の自動車メーカー全社が開発に成功して、各社でその呼び名は違います。
スバルではビーグル・ダイナミックコントロール略してVDCと呼ばれています。
横滑り防止装置とは、車がコーナーを曲がる時に外側に膨らむアンダーステア、その逆の内側に巻き込むオーバーステアなどの車の不安定な動作を、車に取り付けられたセンサーで察知します。
不安定を察知すると、不安定な状況をコンピューターが分析・計算し、ブレーキなどの各箇所に制御方法を伝えて、車を安定させます。
横滑り防止装置は本当に役立つか?
2013年から、横滑り防止装置を新車には搭載するように義務付けられました。
ちなみに、軽自動車は遅れること2015年からでした。
このように、政府が義務付けをするほど重要な機能だと・・感じる場面はそうそうありません。
しかし、実際には横滑り防止装置を搭載することにより3割から4割ほど事故を減らせるとのデータも出ています。
横滑り防止装置は、本当に横滑りを始める時にしか働きませんが、そのことにより、事故を防ぐことができますし、事故を起こしたとしても、人の命を失うほどの大きな事故にならない可能性が高くなります。
横滑り防止装置は本当に必要な時に役に立ちます。
スバルフォレスターのアイサイトは自動ブレーキに有効!
自動ブレーキは、現在、どの自動車メーカーも取り入れている技術です。
自動ブレーキも様々な技術がありますが、スバルはどのように技術を持っているのでしょうか。
スバルの自動ブレーキ
自動ブレーキの先駆けは、2008年にスバル レガシーに搭載された「eyesight」だったのは皆さんはご存知だったでしょうか?
その技術は現在でも、群を抜いて評価が高く、ステレオカメラの画像認識を採用している自動ブレーキシステムです。

出典:https://www.subaru.jp/levorg/levorg/safety/eyesight.html
CMなどでも見たこともあるかもしれませんが、ルームミラー付近に二つのカメラを設置し、前方の物体を立体的に認識します。
認識した画像を計算し、車または歩行者などと識別、さらに移動速度も計算し自動ブレーキをかけます。
現在では、アクティブブレーン機能やAT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御などを搭載したver.3まで技術は進んでいます。
自動ブレーキは本当に役立つか。

出典:https://ucar.subaru.jp/special/eyesight/
スバルの自動ブレーキは、作動速度の領域の記載がありません。
よってほとんどの速度領域で作動すると考えて良いでしょう。
しかし、自動ブレーキは絶対ではありません。
カメラの認識度が落ちる条件として、回りの色と、車の色が変わらないときは、その車を認識しづらい時もありますし、悪条件が重なると障害物を認識しない可能性もあります。
確かに、条件が揃えばしっかりと止まってくれるのですが、そもそも、自動ブレーキをすべて信用すること自体が間違いといえます。
自動ブレーキは運転支援システムなので、「ブレーキをしなくとも止まってくれる」ではなく、「人がブレーキ操作を誤った場合、条件が揃えば自動で止まってくれる運転支援システム」なのです。
確かに、スバルのホームページの中にもアイサイトの紹介部分で「約6割事故減」と記述してあったり、実際に助かったという声もあります。
「車は人が運転するもの」としっかりと認識し、自動ブレーキは運転支援システムだということを忘れなければ、自動ブレーキは、本当に役立つ機能になります。
スバルフォレスターのアイサイト・自動ブレーキ横滑り防止のまとめ
フォレスターは運転のしやすい車であるうえに、SUVの中でも運転のしやすい車ということがわかりました。
他にも、横滑り防止装置は、いざというときに必ず役に立ちます。
注意が必要なのは自動ブレーキですね。
その、名前を過信しすぎて、「自動でブレーキをしてくれるもの」と思っている方も少なくないようです。
自動ブレーキは、あくまでも運転支援システムであることを忘れないようにしましょう。